2026年8月 WINSTAR ニュース
WINSTARニュースレター 2026年8月号をお届けします。
今号では、3種類の新しいTFT LCDディスプレイをご紹介するとともに、防水・手袋操作に対応するPCAPタッチ技術、EV充電器向けディスプレイ選定のポイントについて解説します。
- 本号の主なトピック:
- › 21.5インチ HDMI TFT LCDディスプレイモジュール
- › 7インチ HDMI TFT LCDディスプレイ(PCAPタッチ対応)
- › 1Uシャーシ向け 7インチ バータイプTFT LCDディスプレイ
- › PCAPタッチ技術で防水性能と手袋操作を両立
- › EV充電器に適したディスプレイの選び方
21.5インチ HDMI TFT LCDディスプレイモジュール

WINSTARは、現行製品ラインアップで最大サイズとなる21.5インチ HDMI TFT LCDディスプレイモジュール WFN2150A2T0AFLHN000を新たにラインアップしました。大画面表示とスムーズなシステム統合が求められる用途に適しています。
Full HD 1920 x 1080の解像度、IPS方式による広視野角、500 cd/m²の輝度を備え、産業機器や組み込み用途で鮮明かつ安定した表示を実現します。内蔵コントロールボードはHDMI映像入力に対応し、電源入力にはUSB Type-C 12 Vを採用しているため、システムへの組み込みも容易です。
WINSTARでは、システム統合における電磁干渉(EMI)への対応を重視しており、本製品の内蔵PCBAについて第三者機関によるEMI試験を実施し、Class Bレベルの要求をクリアしています。基板レベルでのEMI性能を事前に評価することで、システム設計時のEMC対策・検討をサポートします。
大画面と一体型設計を活かし、産業用制御機器、医療機器、情報表示端末、キオスク端末、組み込みHMIシステムなど、幅広い用途に適しています。
7インチ HDMI TFT LCDディスプレイ(PCAPタッチ対応)
WF70A8TYFHLHGEは、1024 x 600の解像度、IPS方式、内蔵コントロールボード、PCAPタッチを備えた7インチ HDMI TFT LCDディスプレイモジュールです。組み込みHMIへのスムーズな導入を可能にする一体型設計を採用しています。
本製品の特長の一つとして、内蔵PCBAについて第三者機関によるEMI試験を実施し、Class Bレベルの要求をクリアしています。基板レベルでのEMI性能が評価されているため、システム統合時のEMC対策・検討に役立ちます。
HDMI映像入力、USB接続のPCAPタッチ、450 cd/m²の輝度、広視野角に対応し、スマートホームシステム、セキュリティ監視機器、各種コントロールパネル、ストレージ管理システムなどの組み込みHMI用途に適しています。
1Uシャーシ向け 7インチ バータイプTFT LCDディスプレイ

WF70C9SYAB4MNC1Bは、限られた実装スペースを有効活用できるよう、1Uシャーシの高さ制限に対応して設計された7インチ バータイプTFT LCDディスプレイです。280 x 1424の解像度と1:5の超ワイドアスペクト比により、高さを抑えながら横長の表示エリアを確保できます。
800 cd/m²の輝度に加え、IPS方式、4-Lane MIPI DSIインターフェース、光学ボンディングを採用したPCAPタッチを備えています。光学ボンディングにより内部反射を抑えて表示の視認性を高めるとともに、タッチパネルはマルチタッチに対応し、インタラクティブなHMI操作を実現します。
超ワイドな表示フォーマットを活かし、1Uラックシステム、サーバー管理インターフェース、ネットワーク機器、産業用制御システムなど、設置高さに制約のある機器に適しています。
PCAPタッチ技術で防水性能と手袋操作を両立
PCAPタッチパネルは、雨天時でも安定して操作でき、さらに厚手の手袋を着用したままでも正確に反応できるのでしょうか。
屋外機器や産業機器では、単にタッチ感度を高めるだけでは十分ではありません。感度を高めることで手袋操作への対応力は向上しますが、その一方で水滴の影響を受けやすくなり、誤タッチが発生する可能性も高まります。
WINSTARでは、ハードウェアレベルでの水滴による誤動作の抑制、タッチ信号処理の強化、用途に応じたファームウェア調整を組み合わせることで、この課題に対応しています。水滴による干渉を抑えながら、最大3 mm厚の手袋でも安定したタッチ操作を可能にします。
本ソリューションは、産業用ハンディ端末、屋外ナビゲーション・測量機器、堅牢型タブレットなど、雨や水滴の影響を受ける環境や保護手袋を着用する現場でも、安定したタッチ操作が求められる用途に適しています。

EV充電器に適したディスプレイの選び方
EV充電器向けのディスプレイを選定する際は、画面サイズ、解像度、輝度だけでなく、さまざまな使用環境を考慮する必要があります。周囲の明るさが変化しても十分な視認性を確保できること、安定したタッチ操作が行えること、システムへスムーズに組み込めること、さらに長期間にわたって安定して使用できることが重要です。
本記事では、EV充電器のHMI設計における「画面サイズとUI要件」「使用環境での視認性」「タッチ操作」「システム統合」「長期信頼性」の5つのポイントを解説します。さらに、家庭用AC充電器、商用充電ステーション、DC急速充電器の用途別に、求められるディスプレイ要件の違いについても紹介します。
高輝度TFTディスプレイや光学特性の改善、PCAPタッチ、Smart Displayなど、開発の初期段階で用途に適したディスプレイとHMIアーキテクチャを選定することで、システム統合時のリスクを抑え、信頼性と拡張性に優れたEV充電プラットフォームの構築につながります。





