2022年1月発行ウィンスターニュー第155号 www.winstar.com.tw
 
ウィンスターニュス
 
ウィンスターニュス第155号

 

テーマ
1) 旧正月連休のご案内
2) 2022年台湾エクセレンス賞の受賞
3) WO320240E – COG構造の グラフィック LCD モジュール
4) WO320240F – COG 構造の グラフィック LCD モジュール
5) IC不足-Winstarは製品を最適化するための代替ソリューションを提供致します

 

 

旧正月連休のご案内

Winstar台湾オフィス、支店及び中国工場は旧正月祝日のため、2022年1月29日から2022年2月6日まで休業し、 2022年2月7日より営業を再開致します。

以下は参考として、この期間の最終出荷日と出荷再開日です。コロナウイルスと長期休暇の影響により、旧正月の前後の出荷と配達は不安定になる可能性があります。また、祝日前の出荷量が大幅に増加する見込みです。出荷作業が影響される場合、休日前に営業担当者と確認するようにご協力願います。

 
台湾から出荷する場合:
►最後出荷日 : 2022年1月27日
►出荷再開日 : 2022年2月7日
中国から出荷する場合:
►最後出荷日 : 2022年1月27日
►出荷再開日 : 2022年2月7日

旧正月は中国の人々が家族とともに新年を迎える最も重要な時期です。旧正月前に過去一年間で社員たちの努力と貢献に対して感謝の気持ちを表するために、数多く台湾と中国の企業は忘年会を行う伝統はあります。

コロナウイルスは世界中で感染の拡大が続いている状況で、安全のために、1月21日にWinstarは外部の宴会場ではなく、本社オフィスで忘年会を開催しました。今年は特別なライブショーを上演し、そして、多い豪華景品の抽選を用意しました。全社員揃って一緒に素晴らしい時間を過ごしました。

このパーティーの幸せな思い出を皆様と共有したいと存じます。以下のリンクをチェックしビデオをご覧ください。皆様に幸福、喜び、繁栄をもたらすことを願っております。

年末パーティーのアクティビティハイライトビデオへのリンク

 

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2022年台湾エクセレンス賞の受賞

Winstarは台湾政府機関から2022年台湾エクセレンス賞を受賞したことをお知らせます。台湾エクセレンス賞は経済産業省と台湾対外貿易発展協会(TAITRA)によって授与された賞で、台湾の産業イメージの向上に取り組んでおり、革新的な価値を持つ最も優れた製品に授与されました。Winstar有機 EL製品は8年間の台湾エクセレンス賞を受賞しております。優良なPM有機 ELメーカーと認められている証です。

Winstarの防湿有機 EL WEO012864シリーズは2022年台湾エクセレンス製品として受賞されました。これは有機ELの優れた特性をすべて備えた製品です。この防湿有機 ELシリーズは当社の特許フィン技術を採用したため、外部からの水蒸気の浸入を防ぐ優れた耐候性を実現し、製品の寿命を延ばすことができます。

この賞は「研究開発」、「デザイン」、「品質」、「マーケティング」の4つの評価項目を考慮して選考を行い、総合的に「革新的な価値」を備えた製品に授与しております。Winstarの有機EL製品は2011年度、2012年度、2014年度、2017年度、2018年度、2019年度、2021年度及び 2022年度の台湾エクセレンス賞を受賞しております。この賞は Winstarの有機EL製品が性能、品質、デザイン、すべての方面に革新性と優位性があると認められている証です。技術は人々のニーズに適応する必要があると考えており、良いデザインはその過程で各要素の組み合わせですから、Winstarは製品の設計から製造まで、すべての細部を重視しております。

 

Winstar Display - 2022 Twaiwan Excellence Award

Link to Taiwan Excellence Awards Winstar Company page

 

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WO320240E – COG構造の グラフィック LCD モジュール

WO320240EはCOG構造のモノクログラフィクSTN LCDモジュールで、解像度は320x240です。RA8835コントロールICを内蔵し、6800/8080パラレルインターフェースをサポート致します。駆動デューティは1/240で、負電圧発生回路を内蔵しております。また、温度補償の選択肢もあります。

WO320240Eモジュールは3.3Vおよび5Vの電源電圧をサポート致します。操作温度範囲は-20℃~ +70℃で、保存温度範囲は-30℃~ +80℃です。現在、FSTNポジティブタイプと白LEDバックライトの選択のみありますが、他のLCDタイプとLEDのコンビを必要でしたら、担当営業員とご連絡ください。また、WO320240DのICはEOLになったため、WEO320240Eはその提案品です。

 
WO320240E 規格
ドットマトリックス(解像度) 320x240
モジュールサイズ 94.7 x 83.3 x 9.4max mm
表示エリア 81.4 x 61.0 mm
有効エリア 76.785 x 57.11  mm
ドットサイズ 0.223 x 0.225 mm
ドットピッチ 0.238 x 0.24 mm
LCDタイプ FSTN ポジ表示 半透過型
駆動方法 1/240
視角 6時方向
バックライトタイプ LED, 白色
IC RA8835
インターフェイス 6800/8080 series
WO320240E

 

WO320240E

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WO320240F – COG 構造の グラフィック LCD モジュール

WO320240FはCOG構造のグラフィクLCDモジュールで、解像度は320x240です。2チップUCi7701ドライバICと1チップUCi7702ドライバICをを内蔵し、6800/8080パラレルインターフェースをサポート致します。駆動デューティは1/240で、負電圧発生回路を内蔵しております。また、温度補償の選択肢もあります。

WO320240Fモジュールは3.3Vおよび5Vの電源電圧をサポート致します。操作温度範囲は-20℃~ +70℃で、保存温度範囲は-30℃~ +80℃です。現在、WO320240Fは黒背景色および白文字色で、LCDは半透過型偏光板を備えたポジティブなFSTNの選択のみありますが、他のLCDタイプとLEDのコンビを必要でしたら、担当営業員とご連絡ください。また、WO320240GのICはEOLになったため、WEO320240Fはその提案品です。

 
WO320240F 規格
ドットマトリックス(解像度) 320x240
モジュールサイズ 94.7 x 83.3 x 9.8max mm
表示エリア 81.4 x 61.0 mm
有効エリア 76.785 x 57.11 mm
ドットサイズ 0.223 x 0.225 mm
ドットピッチ 0.238 x 0.24 mm
LCDタイプ FSTN ポジ表示 半透過型
駆動方法 1/240
視角 6時方向
バックライトタイプ LED, 白色
ドライバIC UCi7701*2+UCi7702*1

 

WO320240F

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IC不足-Winstarは製品を最適化するための代替ソリューションを提供致します

コロナウイルス感染症が始まって以来、世界のほとんどの国で様々な封鎖政策が実施されてきました。コロナウイルスは在宅経済、クラウド・コンピューティングソリューションの需要が高まるリモートワーキング、医療機器、及び5Gアプリケーションの成長を促進しております。

さらに、世界の自動車市場は特にEVカーが予想よりも早く回復し、自動車用チップの需要が急増しております。各国の政府は関連する経済活性化プログラムを継続的に開始し、景気がV字型の回復と注文の増加を見てきました。この需給不均衡はパネルメーカーにも影響を与えており、価格の上昇にもかかわらず、多くのICは生産停止または減産になりました。

IC生産停止または供給が不安定な状況に直面し、Winstarは問題を解決するために多くの代替ソリューションを提案しております。ディスプレイモジュールと関連ハードウェアを変更しなく、変動費用を最小限に抑えながら、高品質の製品を市場に投入し続け、製品を最適化して市場での競争力を高め、お客様に収益性の高いソリューションを提供致します。

Winstar標準品WO12864D3を例にとると、元のSTN-LCM設計ではIC ST7565P標準ブースト回路が使用され、4倍または5倍の電圧設計が最も一般的に使用されております。 IC ST7565Pの供給が不安定、またはIC不足の場合、お客様は代替ICのソリューションとしてICST7567を選択することができます。

ST7565PとST7567はどちらもシングルチップのドットマトリックスLCDドライバICです。このCOG ICはグラフィックモジュールで最も一般的に使用され、マイクロプロセッサバス8ビットパラレルまたはストレージマイクロプロセッサに直接接続でき、内部ディスプレイデータRAMおよびチップで送信されるシリアルディスプレイデータはマイクロプロセッサとは独立してLCDドライブ信号を生成します。内部ディスプレイデータRAMの各データビット(65x132)はLCDパネルの各ピクセル(65x132)と1対1で対応しているため、ST7565Pは自由度の高いディスプレイを実現できます。マスター/スレーブ機能を使用し、表示領域を水平方向に拡張できます。様々な組み込み回路(ブースターの2〜6倍)にはLCD電圧コントラスト制御、バイアス選択およびR-C調整、ボルテージ・フォロワ回路を備えた回路V0レギュレータの利点があります。高性能ポータブルデバイスの外付け部品用に、ディスプレイの消費電力が最も少ないシステムを作成できます。

ST7567 ICの基本機能はST7565Pに似ております。駆動能力はST7565Pより悪くなくて、周辺回路は比較的単純です。ハードウェアとソフトウェアの違いは表(1)と表(2)に示します。

(表1) ハードウェアの比較:

 

Features ST7565P ST7567
Resolution 132x64+1 V V
132x54+1 V V
132x52+1 V X
132x32+1 V V
132x48+1 V V
Interface 6800 8-bit V V
8080 8-bit V V
4-line SPI V V
External components 10 capacitors 2 capacitors
Vdd range 2.4v~3.3v 2.4v~3.3v
Master/Slave mode V X

 

(表2) ソフトウェアの比較:

 

Instructions ST7565P ST7567
Display ON/OFF V V
Display start line set V V
Column address set upper bit V V
Column address set lower bit V V
Status read V V
Display data write V V
Display data read V V
ADC select reverse/normal V V
Display reverse/normal V V
Display all point on/off V V
LCD bias set V V
Read-modify-write V V
Read-modify-write end V V
Reset V V
COM output scan direction
Reverse/normal
V V
Power control set V V
V0 voltage regulator internal resistor ratio set V V
Electronic volume set V V
Sleep mode set, normal/sleep V V
Booster ratio set V X
NOP V V
Test V V
Indicator Display Mode V X

 

下図1(a)の例を示します。 ST7565P ICは一般的に4倍または5倍のブースト回路を使用しております。合計ピン数が変わらないという条件の下で、同じアプリケーション周辺サークルを維持するため、ピン定義はいくつかの変更があります。4倍電圧設計ではST7565PのCAP2 +/-がST7567 ICのV0とXV0に変更されます。また、V4(ST7565P)はVG(ST7567 IC)に変更されます。ST7567 ICで残りの未使用のピンはすべてNCに設定されます。

Figure 1: IC ST7565P and IC ST7567 peripheral circuit layout comparison

[図 1.] IC ST7565P と ST7567 周辺回路レイアウトの比較

 

2つICの推奨容量値は異なります。ST7565P ICのCAP2 +/-の静電容量値は最大2.2μFですが、ST7567 ICの場合、推奨静電容量値は0.1μFです。但し、表示画像の効果には影響しません。静電容量値は充電時間と放電時間のみ影響します。また、下図に示すように、影響を受ける時間は非常に短いです。

Figure 2: Different capacitance and discharging time comparison.

[図 2.] 異なる静電容量及び放電時間の比較

 

製品アプリケーションの実装では2.2μFのコンデンサ値を使用すると、放電速度は非常に速くなりますが、シャットダウン時に残像現象は発生しません。シャットダウン時に残像がある場合、コンデンサを0.1μFに変更するか、または回路に抵抗を追加して放電することをお勧め致します。概略図を図3に示します。

Figure 3: Schematic diagram of the circuit design to improve the afterimage of shutdown

[図3]シャットダウン時の残像を改善する回路設計の概略図

 

ソフトウェアの電圧ブースター設定モードを考慮すると、IC ST7567は次表のように元のIC ST7565Pの設定モードと互換性があります。

LCDのディスプレイのコントラスト電圧を考慮すると、2つICのソフトウェア設定も同じにすることができます。但し、これら2つのICの元の設計は異なりますから、実際の表示効果に応じて、最適な表示コントラストに調整する必要です。下表に示します。

図4に示すように、Winstar標準品WO12864Hを例にとると、IC ST7567を使用した周辺回路の設計は比較的単純で、必要なコンデンサは2つだけです(推奨コンデンサ値はC1 =0.1μFとC2 = 0.1μFです)。ブーストの倍数の場合、ソフトウェアが初期化される時のみ設定する必要があります。電圧は4倍または5倍にすることができます。FPCの設計とお客様の元の周辺回路でのコンデンサを使用することで、お客様はハードウェア回路を変更せずに直接置き換えることが可能のため、設計とアプリケーションにおいて非常に有利です。

Figure 4: WO12864H Interface and peripheral circuit design as example

[図4.] WO12864H インターフェースと周辺回路の設計例

 

コロナウイルスと急速な変化に直面しているWinstar研究開発チームは常にお客様と一緒になり、様々な問題へ立ち向かい、お客様のソリューションパートナーとなり、最適なソリューションを提案し共に前進致します。IC不足やIC供給不安定の影響を受けている既存のSTNモデルの中に、よりリードタイムが短い代替ICの提案品をリリースしました。ご参考までに下記の資料をご覧ください。

 
Existing Model Corresponding IC Alternative Model New IC
WO1602G ST7032(i) WO1602K ST7032A(i)
WO1602H ST7032(i) WO1602L ST7032A(i)
WO1602I ST7032(i) WO1602M ST7032A(i)
WO12864A1 ST7565P WO12864M ST7567
WO12864B1 ST7565P WO12864N ST7567
WO12864C2 ST7565P WO12864P ST7567S
WO12864D3 ST7565P WO12864Q ST7567
WO12864T ST7565P WO12864T1 ST7567S
WO12864U ST7565P WO12864U1 ST7567S

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