2022年7月発行ウィンスターニュー第161号 www.winstar.com.tw
 
ウィンスターニュス

 

ウィンスターニュス第161号

 

テーマ
1) WLEP02566400DGAAASA00–3.55”256x64OLED CAN Busスマートディスプレイ
2) WF39DTLFSDHN0–3.9インチ 解像度480x128バータイプ DVIインターフェースをサポートするTFTモジュール
3) WF39ESWASDNT0–3.9インチ 高輝度バータイプ 抵抗膜式タッチパネル IPS TFT
4) プロフェッショナルなバックライトモジュール設計で、 安心して高コスパのディスプレイ

 

 

WLEP02566400DGAAASA00–3.55”256x64OLED CAN Busスマートディスプレイ

WLEP02566400DGAAAASA00は、3.55インチのスマートディスプレイでCANシリーズのOLEDディスプレイです。CAN Busコマンドを介してマスターデバイスによって制御されるスレーブデバイスとして定義され、ディスプレイ画面に表示コンテンツをレンダリングして、プロトコルオブジェクトとともにタッチイベントデータを返します。3.55インチのOLEDスマートディスプレイCANシリーズは使いやすい製品で、お客様はコードを記述せずに、コスト効率がよくて独自のUIを作成できます。このモデルは、標準の256x64ピクセルタッチOLEDモジュールと、Winstar RDチームによって開発されたファームウェアコードが組み込まれた4層PCBAと統合されております。

Winstarは既にスマートディスプレイGUIデザイン用のWindowsアプリケーション(GUIおよびGUIビルダー)を開発しました。この3.55インチスマートOLEDディスプレイは、USB2CANドングルまたはRaspberry Pi(+ PiCAN2)を備えたコンピューター、またはHOST プラットフォームとしてArduino(+ CANアダプター)などのMCUスケールを使用できます。Winstar GUIビルダーソフトウェアは、ドラッグアンドドロップウィジェットプレビュー機能を使用し、事前にUIデザインをシミュレートできるように設計されております。さらに、お客様はこのソフトウェアを使用して理想的なUIオブジェクトを作成し、シミュレーションを実行してハードウェアモジュールなしでUIデザインを確認できます。Winstar GUIビルダーソフトウェアは、Windowsシステムのみをサポートしており、見たままが得られる(WYSIWYG)を実現できます。

Winstar スマートディスプレイCANシリーズは、弊社がCANopenに革新的な開発経験があり、開発コストを削減し、市場投入までの時間を短縮できます。 CanOLEDには、顧客のプロジェクトを迅速に開始するため、標準的なUIオブジェクトを使用いたします。お客様がカスタムUIオブジェクトが必要な場合は、当社のエンジニアがお手伝いたします。コンテンツをPNG / JPG形式で送信してから、新しいUIオブジェクトのセットをカスタマイズいたします。

この新しくリリースされたスマートディスプレイOLED3.55 "は、256x64解像度のOLEDタイプのディスプレイには多くの重要な特徴と機能を備えております。以下をご参照ください:

  • DC 5Vの動作電圧
  • 電源投入時セルフテストとスプラッシュ画面
  • CAN bus通信インターフェース
  • CANopenプロトコルをサポートし、デデフォルトのボーレートは250KBです
  • フラッシュメモリを内蔵し、フォントとオブジェクト辞書データを保存する
  • 静電容量式タッチスクリーン(PCAP)をサポートする

Can スマートディスプレイは、CAN Busコマンドを介してマスターデバイスによって制御されるスレーブデバイスとして定義され、ディスプレイ画面に表示コンテンツをレンダリングして、プロトコルオブジェクトとともにタッチイベントデータを返します。内蔵ブザーはマスターデバイスによって制御されます。

Winstar GUI Builderでコードを1行も記述せずにUI設計は実現できます。 (►GUIビルダーの紹介へのリンク)

機械的データ

項目 標準値 Value 単位
OLED パネル 100.4(W) x 36.1(H) x 3.39(D) mm
基盤 157.0(W) x 40.0(H) x 1.6(D) mm
ハウジング概要 157.0(W) x 40.0(H) x 11.45(D) mm

一般情報

項目 標準値 Value 単位
操作電圧 5 Vdc
通信インタフェース CAN バス差動 ± 3.3 Vpp
MCU STM32F750 NA
フラッシュメモリサイズ 16 MB
SDRAM 周波数 108 MHz
対角線 3.55 インチ
解像度 256 x 64 絵素
モジュールサイズ 107(W)*68.7(H)*27(D) mm
有効表示エリア 95.04 x 53.856 mm
ドットピッチ 0.342 x 0.333 mm
バックライトタイプ OLED, ホワイト, パッシブマトリクス
駆動方法 1/64 Duty
グレースケール 4 bits
タッチパネル 静電容量式タッチパネル(PCAP)
表面処理 グレア

WLEP02566400DGAAASA00
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WF39DTLFSDHN0–3.9インチ 解像度480x128バータイプ DVIインターフェースをサポートするTFTモジュール

WF39DTLFSDHN0は、コントローラーモジュールを備えた3.9インチバータイプTFT-LCDディスプレイで、解像度は480x128ピクセルです。WF39モジュールには、TFP401 HDMI/DVIデコーダICを内蔵しております。 DVIsignalインターフェースを介して通信し、RaspberryPiシリーズをサポート致します。輝度は500ニットで、 コントラスト比は500:1です。視線方向6時(仰ぎ見る)で、グレースケール反転方向は12時にしてアンチグレア表面のパネルです。動作温度範囲は -20℃から+70℃で、保存温度範囲は-30℃から+80℃です。

このワイドスクリーンバータイプ3.9インチWF39DTFT-LCDは、高品質で鮮やかな画像を提供しております。サーバーシステム、オーディオ設備、広告ディスプレイ、自動車/航空/海洋機器、セキュリティ機器、産業機器、屋外インターホンシステムとコントロールパネル、医療機器に特に適しております。

WF39DTLFSDHN0 規格 単位
表示サイズ 3.9 インチ
ドットマトリクス(解像度) 480x128 x RGB ドット
モジュールサイズ 105.5 x 42.25 x 12.45 (Max) mm
有効エリア 95.04 x 25.34 mm
ドットピッチ 0.198(H) x 0.198(V) mm mm
LCDタイプ e TFT・ノーマリ・ホワイト・透過型
視線方向 6 o'clock
グレースケール反転方向 12 o'clock
画面アスペクト比 Bar Type
バックライトタイプ LED・ノーマリ・ホワイト
コントローラIC TFP401
インターフェイス DVI
タッチパネル タッチパネルなし
表面処理 アンチグレア

WF39DTLFSDHN0

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WF39ESWASDNT0–3.9インチ 高輝度バータイプ 抵抗膜式タッチパネル IPS TFT

WF39ESWASDNT0は高輝度3.9インチ、抵抗膜式タッチパネルを備えたバータイプのIPS TFT-LCD ディスプレイで、解像度は480x128ピクセルです。WF39モジュールにはSC7283ドライバーICを内蔵し、24ビットRGBインターフェースをサポートしております。WF39Eシリーズには投影型静電容量式タッチパネル(PCAP)オプションもあります。詳細については、当社ウェブサイトにWF39ESWASDNG0のページをご覧ください。

WF39ESWASDNT0はIPSパネルを採用しており、視野角が広いというメリットがあります。視野角は左:80 /右:80 /上:80 /下:80度(最小値)で、コントラスト比は800:1(標準値)で、高輝度は700ニット(標準値)です。LCMの電源電圧は3V〜3.6Vです。広温タイプのTFTモジュールですので、動作温度範囲は-30°Cから + 85°Cで、保存温度範囲は-30 °Cから+85°Cです。

このパノラマワイドスクリーン3.9インチWF39EバーTFT-LCDディスプレイは、高品質で鮮やかな画像を提供しております。サーバーシステム、オーディオ設備、広告ディスプレイ、自動車/航空/海洋機器、セキュリティ機器、産業機器、屋外インターホンシステムとコントロールパネル、医療機器、およびドローン制御に特に適しております。

WF39ESWASDNT0 規格 単位
表示サイズ 3.9 インチ
ドットマトリクス(解像度) 480 x RGBx128(TFT) ドット
モジュールサイズ 105.5(W) x 37.0(H) x 4.58(D) mm
有効エリア 95.04 x 25.34 mm
ドットピッチ 0.198 x 0.198 mm
LCDタイプ TFT・ノーマリ・ブラック・透過型
視野角度 80/80/80/80
画面アスペクト比 Bar Type
TFTドライバIC SC7283 或いは互換性IC
インターフェイス 24-bit RGB
バックライトタイプ LED・ノーマリ・ホワイト
タッチパネルタイプ 抵抗膜式タッチパネル
表面処理 アンチグレア
WF39ESWASDNT0

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プロフェッショナルなバックライトモジュール設計で、 安心して高コスパのディスプレイ

バックライトパネルとも呼ばれるバックライトモジュール(BLM)は、モノクロLCDディスプレイの重要なコンポーネントの1つです。液晶ディスプレイは自発光型ではないため、バックライトモジュールを介して光源を提供する必要があります。光源は順番に液晶パネルを貫通し、最終的に人間の目に入ると、ディスプレイは画像形成という機能が実現できるようになります。モノクロLCDバックライトモジュールの構造は一般的にLED光源、導光板(ライトガイドプレート)、および拡散板(ディフューザー)などコンポーネントで構成されております。

導光板の主な機能は、光を伝導してパネルの輝度を上げさせ、均一な明るさを制御することです。導光板は一般的にポリカーボネート(PC)または光学グレードのアクリル材料(PMMA)で作られております。射出成形プロセスを採用するため、ドットレイアウトされた射出成形ブロック(スタンパー)を作成して射出成形金型に入れます。射出成形中に、一気にドットが分配される導光板を完成します。拡散板の機能は光束をより均一化にされ、 反射板の機能は底部からの光を反射して導光板に戻すことです。同時に、出射効率を向上するために、光源を外部へ漏れる可能性を防ぐ必要があります。現在、最も一般的に使用されているバックライトモジュールはエッジタイプ(Edge Type)であり、光源は導光板の側面に配置され、光源は導光板のエッジに入り、導光板を介してスクリーンに伝導します。

図1: エッジタイプバックライトモジュールの構造

 

エッジタイプバックライトモジュールの設計では、メカニズム設計とお客様の実際の要件も考慮する必要があります。バックライトのメカニズム設計では、単一の材料で一つの金型の射出成形を選択できます(図2(a))、または二種類の材料で二つの金型の射出成形(図2(b))などの導光板の射出成形技術です。

(a) (b)
図2: バックライトモジュールの種類

 

導光の効果と機構位置決めを同時に実現するなら、単一の材料と一つの金型で射出成形される導光板を採用します。位置決めピンとストッパーを含め、一体成形することですべての部品は光を伝導できます。

利点:一つの金型、より低いコスト、材料費も低い。

欠点:
(a) 表示エリア(VA) の外側に光が漏れ、例えば:導光板のストッパーと位置決めピンに光を透過します。
(b) 同じバックライトサイズでは、明るさが少し低下します。
(c) 複雑な機構の位置決めは、一つの金型では作成できません。

提案タイミング:低コストを考慮する場合に採用することをお勧めします。お客様は製品構造に合わせて設計でき、LCDの表示エリア(VA)以外のところに光を透過させない構造の設計を考えられます。

 

光の漏れがなく、機構の組み合わせが簡単の設計であれば、導光板と機構フレームに2つの金型である2種類の材料と二つの金型の射出成形を採用することをお薦めです。

利点:
(a) 表示エリア(VA) の外側に光が漏れません。例えば:導光板のストッパーと位置決めピンに光透過をしません。
(b) 同じバックライトサイズでは、単一の材料と一つの金型の射出成型構造より輝度が高くなります。
(c) 複雑な機構位置決めを設計することができます。

欠点:二つの金型のコストは高く、材料費も高くなります。

提案タイミング:お客様はLCDの表示エリア(VA)の外側に光を透過することは許可されなく、またより高い輝度が必要な場合です。単一の材料と一つの金型で射出成形される導光板や2種類の材料と二つの金型で射出成形される導光板の比較を表1に示します。

表1 単一の材料と一つの金型で射出成形される導光板や2種類の材料と二つの金型で射出成形される導光板の比較表

単一の材料と一つの金型で射出成形される導光板 2種類の材料と二つの金型で射出成形される導光板
図 3-1
位置決めピンは透明で、バックライトの後ろに反射シートがあります
図 4-1
位置決めピンは不透明で、プラスチックフレームは光を通さないため、バックライト付きの後ろに反射シートを追加しません。
図 3-2
側面にシルバー反射テープを追加します。
図 4-2
側面にシルバー反射テープを追加しません。
図 3-3
導光板と位置決めピンは一体成形です。
図 4-3
導光板とプラスチックフレームは二つの部品に分けられます。
図 3-4 図 4-4
図 3-5
位置決めピンとストッパーに光が透過します。
図 4-5
位置決めピンとストッパーに光を透過しません。
図 3-6
側面にシルバー反射テープを貼っても光を透過しました。
図 4-6
側面に光を透過しません。
図 3-7
底部に反射シートを貼っても少し光を透過しました。
図 4-7
底部はプラスチックフレームなので光を透過しません。

光の漏れがなく、簡単な機構の組み合わせ、LCD機能の保護などを考慮する場合、2種類の材料と二つの金型で射出成形を採用すれば、機構フレームの周囲にストッパーを追加できます。スペースに限りがあるなら、両側にストッパーを追加します。(図5)フレームにストッパーを追加する利点は下記の通りです。

  1. LCDの周囲を保護します。
  2. バックライトのストッパーはLCD表面より高いため、お客様が組み立てる時に、ガラスを直接に押すことがなく、ガラスを割れることを避けられます。
  3. バックライトとLCDの位置合わせが簡単で、機構位置の精度を向上します。
  4. 運送中の振動によるガラスとバックライトの分離およびLCDとバックライトの変位を避けられます。

 

 

図5: 周囲にストッパーを追加する導光板

 

図6: 両側にストッパーを追加する導光板

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